比較明コンポジット合成・静止画編

はじめに

ここでは撮影した写真を比較明コンポジット合成によって一枚にする作業を行います。作業といっても全てソフト任せなのでRAW現像のような煩わしさはありません。 撮影さえ終えていればあとは楽です。

ソフトウェアの入手、合成方法

合成ソフトはいくつかありますが、今回は私が使っているStartrailsでの合成をやってみます。このソフトは日本語化はされておらず、英語と独語のみですが、アイコン操作のみで作業できるので問題はないでしょう。 また、比較明コンポジット合成に特化したソフトなので使いやすいと思います。まずは http://www.startrails.de から TOP→software→Startrails.zip でソフトをダウンロードし、解凍します。 特にインストール等をする必要はなく、フォルダ内のStartrails.exeをダブルクリックすれば起動します。アンインストール時もフォルダごと削除すればOKです。

Startrails操作画面
Startrails操作画面
  1. OpenImagesボタン①を押し、撮影したファイルを全て選択します。オープンされたファイルはImagesウィンドウ③に一覧表示されます。
  2. Opendarkflamesボタン②を押し、ダークフレームを選択します。オープンされたファイルはDarkflamesウィンドウ④に表示されます。
  3. Startrailsボタン⑤を押せば自動的に合成がはじまります。途中経過は⑦のウィンドウに表示されます。
  4. 終わったらSaveImageボタン⑧を押し、任意の場所に保存します。

⑥のボタンは静止画作成時には使用しません。また、ダークフレームを使用しない場合は2.のプロセスは無視して下さい。

ダークフレームとは

長時間露光をすると熱ノイズが発生します。これはISO感度を上げた時に発生する高感度ノイズとは全く異なるものです。 高感度ノイズは画像全体(特に暗い部分)がザラザラしたようになるノイズですが、熱ノイズは赤や青の点がポツポツと生じます。通常の撮影で生じることはほとんどなく、長時間露光時に発生します。 熱ノイズの特徴は同じ設定で撮影すれば常に同じ場所に発生すると言うことです。よってレンズキャップを閉めて撮影すれば風景は真っ暗で熱ノイズだけが写り込んだ写真が撮れます。 この、熱ノイズのみを抽出した画像をダークフレームと呼びます。ダークフレームをコンポジット合成時にダークフレーム減算という処理を行うことによって熱ノイズを除去します。

風景(風景+熱ノイズ)- ダークフレーム(熱ノイズ)=ノイズが除去された写真 というわけです。

この処理は実は通常の夜景撮影時でも行われています。それがノイズリダクション機能です。ノイズリダクションはシャッター速度と同じ時間がかかると以前に解説しましたが、 それはカメラ内で上記の処理を行っているためです。コンポジット撮影時にはノイズリダクション機能が使えないので手動でノイズリダクションを行うという訳です。

作例集

都内公園にて
都内公園にて

25秒×254枚=105分50秒

都内公園にて2
都内公園にて2

20秒×77枚=25分40秒

お台場にて
お台場にて

30秒×148枚=74分

品川にて
品川にて

30秒×92枚=46分

2011年8月 掲載