比較明コンポジット合成・動画失敗編

はじめに

前項で紹介したStartrailsは比較明コンポジット合成で動画を作成することも出来ます。方法は静止画とほとんど変わらないので、挑戦してみたいと思います。 カメラの動画機能を使用するのではなく、コンポジット撮影された画像を使って動画を作成します。

Startrailsで動画作成

Startrails操作画面
Startrails操作画面
  1. OpenImagesボタン①を押し、撮影したファイルを全て選択します。オープンされたファイルはImagesウィンドウ③に一覧表示されます。
  2. Opendarkflamesボタン②を押し、ダークフレームを選択します。オープンされたファイルはDarkflamesウィンドウ④に表示されます。
  3. videoボタン⑥を押せば出力設定ウィンドウがでるので、値を入力し「OK」ボタンを押す。
  4. ビデオ圧縮設定ウィンドウがでるのでプルダウンで設定し「OK」ボタンを押すせば合成が開始されます。

⑤のボタンは動画作成時には使用しません。また、ダークフレームを使用しない場合は2.のプロセスは無視して下さい。

静止画の時と違い⑦のウィンドウに途中経過は表示されず、下部のステータスバーに合成済み枚数と未合成枚数が表示されます。

設定ウィンドウ

動画作成時は画像作成時よりも設定項目が多いので、簡単に補足しておきます。

1.出力設定

出力設定画面
出力設定画面

出力設定画面では上から「出力サイズ」「フレームレート」「出力ファイル名」を選択します。出力サイズは横幅を決めれば縦幅は使用した写真のアスペクト比を元に自動的に決めてくれます。フレームレートは1秒間表示するフレーム数です。動画をパラパラ漫画に例えると1秒間にめくるページ数の事です。 最後の出力ファイル名は文字通りです。右のボタンを押すと保存フォルダを設定できます。ファイル名につける拡張子は次のビデオ圧縮設定によって変わるので、ここではつけなくて結構です。

2.ビデオ圧縮

ビデオ圧縮設定画面
ビデオ圧縮設定画面

ビデオ圧縮はコーデックの知識が少々必要になるので、解らないうちは初期値の全フレーム(未圧縮)のままで結構です。動画は基本的に圧縮して使用するものですが、コンポジット撮影された写真を合成する場合、動画としては数秒から数十秒にしかなりません。 よって未圧縮でファイルサイズが大きくなってもそれほど問題ではないでしょう。

フレームレート

出力設定画面にあるフレームレートは1秒間に表示するフレーム(写真)数と前項に書きました。ということは150枚の写真をフレームレート15でコンポジット合成すれば、完成する動画は10秒になります。 仮に写真のシャッター速度が30秒であれば30×150で4500秒(75分)なので、75分を10秒に圧縮することになります。これでは早すぎてアッと言う間に終わってしまうので、レートは10以下に下げるのが良いでしょう。

動画作成の問題点

都市部での撮影が可能なコンポジット撮影は、写る星の数そのものは非常に少なくなりますが、それを合成し、線状にする事によって星の存在が強調されます。よって、これを動画化した場合、点状の星が画面上を動くだけなので絵的には非常に寂しいものになります。 また、動画化すると星の数そのものが大幅に減ってしまい、肉眼でもクッキリ見えるような星しか残りません。最悪、星がひとつも写らないと言う状態すらありえます。 その原因は不明ですが、動画作成時にサイズを縮小してしまう事に起因するようです。

まとめ

残念ながら下記のように動画作成は完全に失敗してしまいました。もともと通常の夜景では小さくしか写らない星を縮小表示してしまうと、ほとんど見えなくなってしまいます。

となると、コンポジット撮影で動画を作成するのは不可能に思えます。次頁では別のソフトを使って動画作成をしてみます。

2011年8月 掲載