三脚を使って撮る
はじめに
ここでは三脚を使って夜景を撮る方法を記してみたいと思います。三脚を使ってカメラのブレを防ぐ事ができれば夜景撮影はグッと楽になります。ただ、三脚の使用は展望室などでは禁止されている所もありますので、必ず事前にご確認下さい。
撮影時の設定は?
お持ちのカメラに絞り優先モード(AVもしくはA)がある場合は、少し絞って(※)あとはカメラ任せで撮ってみましょう。Avモードがない場合は夜景モードを使って撮ってみましょう。もちろん、フラッシュはオフで撮ります。また、ISO感度が設定できる機種では最低値に設定しておきます(50~200くらい)。
撮れた写真が暗かった時
撮れた写真が暗すぎる場合は適正になるように撮り直すのですが、明るくする方法は大きく分けて次の5通りがあります。撮れた写真が明るすぎる場合は以下と逆の事を試してみましょう。
- シャッター速度を長くする
- プラスの露出補正をかける
- 感度(ISO)を上げる
- 絞りを開けて入る光の量を増やす
- モードを変える
1.シャッター速度を長くする
三脚を使っているのでシャッター速度が長くなる事によるカメラのブレは気にする必要はありません。最も良い方法ですが、シャッター速度が任意に変えられる機種のみとなります。
2.プラスの露出補正をかける
これは主にAvモードを使って撮っている方向けです。機種によっては夜景モードでも露出補正がかけられるので合わせてチェックしてみて下さい。
3.感度(ISO)を上げる
ISO感度を上げれば全体にノイズが発生し画質が低下しますが、手ブレしたり光量不足の写真になるよりはマシです。最近のデジタルカメラはノイズの抑制技術が優れているため、古い機種よりは感度を上げる事に対する敷居は低いと言えます。
4.絞りを開けて入る光の量を増やす
絞り(F値)を任意で変えることの出来る機種のみです。しかし、絞りを変えることのできるカメラならばたいていシャッター速度や露出補正も変えられるので1か2の方法をお勧めします。
5.モードを変える
機種によっては夜景モード以上に夜景撮影に力を発揮するモードがある場合があります。例えば花火モードや三脚夜景モードなどは夜景モードよりシャッター速度が長くなり、フォーカスが無限遠に固定される事もあるので夜景モードでは暗すぎる場合には試してみる価値があるかもしれません。逆に空に明るさが残っていて夜景モードでは明るすぎる場合などには風景モードや標準モードで綺麗に撮れる場合もあります。
絞り優先AE + マニュアルAE
デジタル一眼レフやハイエンド機にはMモード(マニュアル露出)がついています。これは手動で絞りとシャッター速度を設定できるものですが、慣れないうちは少し敷居の高いモードです。そこで最初にAvモードで絞り値(F値)を設定し、シャッター速度はカメラに導き出してもらいます。次にその数値のままモードをAvからMに切り替えます。そうすれば次回以降明るさをシャッター速度で調整できるようになるので非常に使いやすくなります。慣れてくると明るさからシャッター速度や絞り値を予測できるようになってさらに撮影しやすくなるのでAvモードとMモードの付いているカメラをお持ちの場合は試してみても良いでしょう。