イルミネーションを撮る

はじめに

イルミネーションはある程度の明るさが確保できるので、夜景の中では撮りやすい被写体かもしれません。デジタル一眼レフカメラはもちろん、コンパクト機でも綺麗なイルミネーションを撮る事ができるので頑張ってみましょう。

どう撮る?

イルミネーションの撮り方は大きくわけて2通りあります。イルミネーション全体を撮るか、オブジェの一つを切り抜いて撮るかです。全体を撮る場合は広角側(ワイド側)で被写体から少し離れて撮りますが、切り抜く場合はやや望遠側(テレ側)にシフトし被写体に近づいて撮ります。

三脚使用?

イルミネーションも夜景の一種なので三脚が力を発揮します。…が、イルミネーションが開催されている場所は人通りも多く、三脚を使うのは邪魔になってしまう可能性大です。また、建物内のイルミネーションなどでは三脚の使用を禁止している場所もあるので、ここでは三脚を使わず手持ちで撮る事を前提に記してみたいと思います。

やっぱり手ブレ防止が決め手

何度も書いていますが、イルミネーション撮影でも手ブレを防止する事が秘訣となります。しっかり構え、手ブレを押さえ込みましょう。もちろん手ブレ補正機構も強力な味方となります。

全体を撮る

イルミネーション全景
作例.イルミネーション全景

イルミネーション全体を風景として捉える手法です。よって風景と同じように広角側(ワイド側)を使い、少し絞って全体をシャープに仕上げます。多くの被写体が入り華やかに撮れるのですが、画に収めるもの、収めないものをキチンと選別しないと雑多な写真になってしまいます。この撮影方法の場合、絞るためシャッター速度が長くなるので手ブレには要注意です。また、被写体から少々離れて撮るため、人通りの多いイルミネーションスポットでは撮影のタイミングがなかなか訪れない事があります。(作例を800×600に拡大)

一部を切り抜く

背景をぼかす
作例.背景をぼかす

イルミネーションの一部を切り抜き、被写体を強調しつつ背景をぼかします(ピンぼけ状態にする)。前者とは逆に絞りを開け、やや望遠側にシフトさせる事によって被写体深度を浅くし。メリハリをつけます。手ブレ防止はもちろんですが、ピントを正確に合わせメインとなる被写体をシャープにしっかり撮る事が大切です。(作例を800×600に拡大)

被写界深度?

前項で被写界深度という言葉が出てきたので簡単に補足しておきましょう。被写界深度というのは簡単に言えば「ピントの合っている範囲」です。手前から奥まで広い範囲にわたってピントが合っている状態を被写界深度が深い、逆にピントが合っている範囲が狭い状態を被写界深度が浅いといいます。

被写界深度関係表
被写界深度 F値(絞り) 被写体との距離 焦点距離
浅い 小さい 近い 長い
深い 大きい 遠い 短い

という事は、ボケを大きくする為には望遠レンズを使って被写体に近づき、F値を開放(最小値)で撮るのが最良という事になります。ただ、レンズには撮影可能距離(もっとも接近できる距離)が設定されており、それ以上に接近するとピントを合わせる事ができなくなるので注意してください。

難関、LEDイルミネーション

イルミネーションといえば、過去は豆電球を使って装飾されていましたが、最近ではLEDが主流となってきています。このLED、エネルギー効率の良さや発熱の少なさからこれからますます普及していくと思われます。 しかし、LEDは指向性が強く(光が拡散しにくく一点を集中的に照らす性質がある)、撮影時には白トビしてしまうことが多々あります。輝度の低い赤や緑の光はそれほど問題はありませんが、最近各所で見かけるようになった青や白を中心としたLEDイルミネーションは非常に白トビしやすいので撮影時には充分に注意してください。

2010年5月 掲載/2011年7月 加筆・更新